Web アプリケーションの実行環境によっては VAddy の認証ファイル(静的ファイル)を設置することができない場合があります。例えば、以下の様な環境です。
- API サーバーで静的ファイルの設置が困難な環境
- AWS Lambda + AWS API Gateway のようなサーバーレス環境
このような場合は、以下のような手順で所有者確認を行います。
- Web アプリケーション側で認証ファイルに記載されている文字列を HTTP レスポンスとして返すような仕組みを用意します。
- VAddy の設定で、所有者確認ファイルのパスや拡張子を1で用意したものに合わせて調整します。
- VAddy から所有者確認を実行します。
ここでは、AWS Lambda + AWS API Gateway を例にして所有者確認を行う手順を説明します。他のサービスにおいても、同じような方法で所有者確認を実行してください。
1. 認証ファイルの文字列を HTTP レスポンスとして返す仕組みを用意する
これには2 通りの方法があります。
(1-a) AWS Lambda の Function で対応する
VAddy 認証ファイルに記載されている文字列を返すような Lambda Function を作成し、API Gateway 経由でアクセスできるようにすることで対応します。手順は以下の情報などをご参照ください。
(1-b) AWS API Gateway + AWS S3 で対応する
AWS S3 に VAddy 認証ファイルを配置し、API Gateway 経由でアクセスできるようにすることで対応します。手順は以下の情報などをご参照ください。
https://repost.aws/ja/knowledge-center/api-gateway-s3-website-proxy
2. 所有者確認ファイルのパスや拡張子を調整する
所有者確認ファイルのパスや拡張子を1.で用意したものに合わせて調整します。
VAddy 認証ファイルの URL はデフォルトでは http://example.jp/vaddy-*****.html のような URL になりますが、以下の方法でパスや拡張子を変更可能です。
- 「認証ファイルの拡張子は変更できますか?」
https://support.vaddy.net/hc/ja/articles/900000615163 - 「認証ファイルの設置場所を変更できますか?」
https://support.vaddy.net/hc/ja/articles/900000615986
これらの設定を変更して、1.で用意した仕組みに合わせてパスや拡張子を調整します。
3. 所有者確認を実行する
VAddy のプロジェクトトップ画面から所有者確認を実行します。
(参考)クラウド認証サービスなどを利用していて認証ファイルを設置できない場合
VAddy に登録する FQDN は原則として所有者確認が必要ですが、クラウドサービスの認証サービスなど認証ファイルを設置できない場合は、サーバー所有者確認スキップ機能を利用することができます。ただし、サーバー所有者確認をスキップしたFQDNは検査の対象外となります。以下のドキュメントをご参照ください。
- 「サーバー所有者確認スキップ機能」
https://support.vaddy.net/hc/ja/articles/6247415129881